Q.
ご無沙汰しております。 お陰様であれから自分なりに上達したつもりですが、どうしても早抜けのクセが治りません。 このブログを拝見するとナックルが見えてからとかリップの上のボタンのスイッチを押すよううに等書いてありますが、上手くいく時もあればダメな時もあります。自分が気になったのは、レギュラーで重心を右足にのせておけば足裏の感覚でリップが通り過ぎるのを感じてから蹴るようにした方がいいのでしょうか? 何かアドバイスがあればまた教えて頂けたらと思います。よろしくお願いします! A. 早抜けは定義によって着目点が変わります。 1.早い時期に蹴りおわる 2.早い時期に回転運動がはじまる 3.体が早い時期から倒れはじめる 例えば蹴りのタイミングが待てていても、体が早い時期に倒れ始めたらターンが始まりリップに差し掛かるときには斜めに飛ぶ角度になっています。 この場合は横っ飛びになりますね。 体が倒れずに待っていたとしても、上半身や腰が早い時期に回り始めると、ターンにはなりませんが、板はリップに差し掛かるときにはすでに45度以上回っていたりしますね。 ナックルが見えてから回すタイミング練習はバックサイドスピンにのみ有効です。 そうすれば上半身を回せないからです。 しかしフロントサイドスピンでは体を回してもナックルは見えますので効果はありませんね。 同様に後ろ足がリップに掛かったときに蹴れても、自分で上半身が回っていることや倒れていることに気づけなければ効果はありません。 後ろ足がリップに掛かったときに蹴るタイミング練習では、その瞬間までストレートエアと同じ姿勢であることが条件です。 リップにあるとイメージしたボタンは、それを踏むことで上半身を回すスイッチが入る、そういう解釈が好ましいです。 しかしながら体にしつこく残った早抜けの動作は、すでに筋肉が「反応」として記憶してしまっているので、意識してもどうしても動いてしまうものです。 私は生徒がそんな状況の時、まずストレートエアでタイミングを記憶させる事から始めてもらいます。 ただし後ろ足に90%以上の体重を乗せ、後ろ足の上に真っすぐ立った状態でアプローチしてもらいます。 重心を真ん中に残したまま上半身を後ろ足側に倒すのとは全く違うものです。 むしろ前足がなく、後ろ足しかついてない人のように板の上に立ってもらいます。 ですから前足がリップにかかった時に蹴るという早抜けは起きません。 その上でリップにボタンをイメージしてもらい後ろ足でボタンを強く速く蹴ってもらいます。 タイミングが適切であれば、後ろ足がリップを通り過ぎた後もテールをリップに押し付けることになり、結果的にオーリーになり高く飛べます。 これを感じれなかった場合は蹴り終わりが早過ぎるか、体重がまだ前足に多く残っているということです。 このストレートエアで下半身の蹴りのタイミング、そして上半身の上に伸びあがるタイミングを同時に筋肉に記憶させます。 ついでにこの時、スケートボードのようにノーズを前方にポーク(前足を伸ばす)する運動も加えておくといいでしょう。 これを記憶したら、次に自分の体全体が大きな一枚の板だというイメージを持ちます。 ですから肩を回したら腰も板も同時に回ってしまう状態です。 その意識をもってリップのボタンを後ろ足で踏みます。 体重は90%以上後ろ足。 後ろ足でボタンを押すと同時に一枚の大きな板を一気に回します。 ボタンを押すまでストレートエアのように立っていれば、ボタンを押した後はいくらでもぶん回して結構です。 もしこれでも苦労するようなら、蹴った後に上半身を回しても板だけは真っすぐ抜いてみましょう。 真っすぐ抜くコツは、スケートのようにノーズを前方にポークする動きです。 ノーズがリップの少し先にある高いバーを乗り越えてから板を回すイメージを持ってみましょう。 後ろ足の上に真っすぐ立っていて、前足が軽い状態であれば可能な動きです。 これによって早抜け防止の練習になります。 これも苦労するようであれば、ヒールで踏み切りますが少しトーサイド側に飛んでいくイメージを持ってもいいでしょう。 これによってヒールエッジ側に倒れやすい人は姿勢が板の上に立つことになり、さらに抜けで45度以上回っていた板も30度程度?に抑えられるはずです。 回転方向の反対側に飛ぶわけですから、リップ上での板の回転もトー側に抑えられることになりますね。 他にも蹴る前の姿勢を高くしてみましょう。 蹴りや回転運動に意識が強くいくと、姿勢がどんどん低くなり、その結果頭や尻が板の外に出たアンバランスな姿勢になります。 これでは踏切が難しくなってしまいますね。 リラックスして「ゆったり大きく」抜けて回るイメージを持ってください。 今一度以下も確認ください。 1.スピードが速すぎないか? 2.ジャンプが大きすぎないか? これらはメンタル的な邪魔をする要素です。 例えばジャンプ台のサイズを下げてスピードを落とすことで、体がリラックスしてタイミングを待つことができるかもしれません。 緊張状態であると筋肉が硬直して余計な動きが意識せずに入ってしまいます。 それでは技術的な練習はいくらやっても効果は出ません。 まずはメンタル的に余裕があり、そして体がよく動かせる環境を用意しましょう。
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February 2019
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